バランタインのカシミアセーターです。
1940年創業の老舗紳士服店Maus&Hoffmanの別注品になります。70〜80年代の旧タグの品でもちろんスコットランド製。無染色の言わば生カシミヤ。

そういえばHERILLのgolden cashのカーディガンと色も質も全く同じような、と思って調べてみると何て事はない、、ヘリルがゴールデンキャッシュと謳っているものはバランタインが当たり前に使っている特級カシミアの事なんですね。今回は無染色のものでしたので正にドンズバでした。写真では色出しが難しいですが、実物はヘリルのニットのような少し白み掛かった品のあるベージュカラーです。

カラー : natural beige
素材 : カシミア 100%
肩幅 : 41cm
身幅 : 60cm
着丈 : 66cm
袖丈 : 61cm
スコットランド製

穴・汚れ・毛玉もなくとても良いコンディションです。
ボックス型のざっくりしたシルエットなのですが、身幅やアームの太さの割には着丈や袖丈が短いこととアメリカから出てきたものということもあり恐らくタンブル乾燥されていたのではないかと思います。その影響で柔らかくふわっとした仕上がりに。それとサイドシームを見ていただくと分かる通り斜行デニムならぬ斜行ニットになっています。現代では防縮加工などで斜行を防ごうとしますが個人的にはむしろビンテージ然として良いツラになっているのでは、と思いますが如何でしょう？

Maus&Hoffmanについて
ここはトランプ前大統領お気に入りの別荘マー・ア・ラゴから車で10分も掛からないパームビーチの店舗や名前の通りナポリを彷彿させるネイプルズの店舗を含め、今でもフロリダに4店舗を構えている高級紳士服店です。セレブリティの別荘地という立地からも分かる通りアメリカの金持ちを相手にしたラグジュアリーなショップ。オリジナルの商品にも良い物はあるのですが成金相手の服と言いますか少し大味な感じもするので、彼らが教養や文化の匂いを求めてヨーロッパに別注をかけたインポート品が個人的にはおすすめです。語弊のある言い方ですが「地位を得た白人男性が身に付けるべきアイテム」とでも言えば良いでしょうか、古き良き時代のツボを押さえたセレクトはとても勉強になります。
やはりトランプではなくパパブッシュのようなアメリカ紳士が理想ですよね。

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