Walter Bosse 初期ミニチュアの羊座と蛙の二つ(これはヨーロッパでも出てこない希少なものです)とゾウさん親子の合計4つの出品です。

Late1940’s Bosse社
身長
羊座は高さ2.5cm、カエルさんは僅か1.5cm

参考資料　1950‘s Baller社
子供の象さん　3.7cm お鼻の一番上まで。目は穴ではなく小さな点でついています。
親の象さん　4.3cm お鼻の一番上まで

イギリスのコレクターから譲り受けました。
ウォルター・ボッセについての説明は過去出品分からも是非ご確認くださいませ。
この作品は戦後に僅か数年だけ経営されたBosseの自社で作られた非常に希少な作品です。
浮世絵で言えば、絵師が彫り師と刷り師に細かく指示をした初刷り数百枚に価値が高く、それ以降は版権を所有する会社が自由に刷って忠実さに劣ると言われるのと同様に、Ballerと共同経営時代までは、まだ芸術家の息吹を感じさせる作品を販売していましたが、それ以降はそうではなくなります。
Bosseは第二次世界大戦後に多くの型が戦禍で失われたことも影響したのか、Bronzeの作品作りに主軸を変えて行きます。また伴侶であり芸術家でもあるBallerの影響もあり、グロテスク調の作品ではなく、その後主流となる愛らしい作品のデザインを多く残していきます。
このBosse社の特徴として、非常に精巧な作りが挙げられます。台座なしで自立して、世界一と言われたヴィエナブロンズの精巧さがあります。
ヴィエナブロンズは写実的であるのに対してBosseは抽象的・象徴的と言え、それは近代のウィーンのブロンズに多大な功績を残しています。
著名な彫刻家の言葉で、優れた芸術作品は、それをどんなに拡大させても、その美を失わないというのを聞きましたが、まさにこのミニチュアがそうであると思います。
十二星座シリーズの羊座は高さ2.5cm、カエルさんは僅か1.5cmですが、そこに結晶のようにBosseのデザイン力が集約されています。
世界で探しても、この当時のものは見つけることが困難です。
非情な戦争を乗り越え、一人でも多くの人に幸せをと願って制作した、オーストリアの一人の男性の人生が込められているように感じます。

購入後の対応はいたしかねます。
何かありましたら、事前にお問い合わせください。

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