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●多層波紋・眼があらわれた美石に雲海応龍彫琢と漢文銘刻がなされた「端渓硯（加厚の10吋位大型）」　と　茶紫中に翡翠紋が入る美石でフタ部分に松鶴吉祥彫琢がなされた天成型の「渭原硯（8吋位）」　の硯2面になります。　
●2面とも表情豊かな趣のある硯石で、「端渓硯」は文革期以前、「渭原硯」は80年以上前の時代硯と判断しております。
●「端渓硯」については元箱ではないですが、私が譲り受ける以前から旧蔵者（知人書家）のもとで堆朱箱に収められ保存されていました。
●「渭原石」は朝鮮半島最北部の渭原江の沿岸で産出し、その石理と美しさから中国の端渓にも比肩する優石と評され“渭原端渓”ともいわれます。流通数は他の唐硯などに比べ少ないです。

【各硯の特徴・サイズなど】
★端渓の雲海応龍文硯 　＜裏と側面に漢文銘刻あり＞
（多層波紋・眼などがあらわれた紫黒美石 堆朱箱入→経年に因る部分欠けやキズあり　文革期以前の硯と思われる）
　硯の本体⇒ 約25.0×18.3×5.2㎝ （約10吋 約5660g）
　箱を含め⇒ 約28.3×23.2×9.8㎝（約7500g）

★渭原硯　＜同石蓋付き型天成硯╱松鶴吉祥彫琢＞
　（茶紫の中に翡翠紋の双色美石　裏に「渭原端渓硯」の銘刻　朝鮮最北部の渭原江産　約80年以上前の硯と思われる）
　硯と蓋部分を含めた全体⇒ 約20.2×14.3×3.0㎝（8吋位／約1310g）

●硯2面とも時代品故に、硯本体と箱も含めてスレ・部分キズ・小欠け・墨残りなども相応にありますが、しっかり手入れし直され硯面の鋒鋩も強く細かく整い、実用性・鑑賞性とも優れた硯でかなり貴重と思います。

●カメラ機能や照明の関係で、掲載画像と現物の印象の間にどうしてもいくらか差が出るかもしれませんが、予めご容赦下さいませ。

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